広告 気持ち

イライラぶつけない!アンガーマネジメントで子供への上手な怒り方

おはようございます、たすほです。

1人で子育てしていると、ついつい子供にイライラしてしまうことはありませんか?
私は親と同居させてもらっているので、だいぶ助かっているとは思いますが、それでもやっぱりイライラしてしまうことはあります。

一時期そんな自分に悩んで、『ママのためのアンガーマネジメント』という講座を受けたことがありました。
そこでの学びで気持ちがすーっと楽になったことがあるので、ご紹介したいと思います。

 

アンガーマネジメントとは?

講座では、日本アンガーマネージメント協会のシニアファシリテーターの方がお話してくださいました。

日本アンガーマネジメント協会(外部リンク)

アンガーマネジメント(Anger Management)はアンガー=怒りマネジメント=取り扱いという意味で、アメリカで生まれた怒りの感情と上手に付き合う心理トレーニングのことです。

怒ってはいけない!!のではなく、怒る必要のあることは上手に怒り、必要のないことは怒らないようにすることが目標です。
上手にというのは、他の人も自分もモノも傷つけずに怒っていることを表現できることです。

 

そもそも怒りって?

まず怒りって何だと思いますか?
気持ちなのはわかると思います。
人間にとって自然な感情の一つで、なくすことは不可能です。

『怒ってはいけない』と思っている人は多いかもしれません。
でも本当に怒りは悪いものなのでしょうか。
身を守るという防衛の意味もある感情でもあります。

それにそもそも怒りはいきなりそれだけでは発生しません。
怒りに至るまでには、他の何らかの感情があるはずです。

例えば、朝バタバタ支度をして、子供に朝食を食べさせていた時、子供が牛乳をこぼして床にまで・・・

イライラと怒りの感情が沸いてきませんか?
なぜイライラするんでしょう?
子供が牛乳をこぼしたこと自体にイライラしているのではないと思います。

イライラの発生経路

牛乳をこぼした

床が牛乳まみれ

掃除しないといけない

急いで出かけないと仕事に間に合わない

焦り
 ↓
イライラ

この例でいうと「仕事に遅れてしまう」という焦りの感情がイライラという怒りを生み出していると考えられます。
つまり、怒り発生の前に焦り、不安、疲れ、悲しい、虚しい、痛い・・・という一次感情があり、怒りはそれにより発生している二次感情だということです。

怒りを上手に伝えるためのまず最初のステップとしては、怒りをぶつけるのではなく、一次感情を相手に伝えることが大切です。
上の例でいえば、『なんで牛乳こぼすのよ!!』という怒りの感情を子供にぶつけたら子供は

お母さん怖い

という感情だけが残ってしまうかもしれません。

ですが、『お母さん仕事に遅れそうで焦っている』という気持ちを上手に伝えることができれば、子供も

悪いことしたな・・・

と片付けを自分でやってくれるかもしれませんよね。

 

3つのコントロール方法

そうはいっても、怒りの感情が強くて上手に一次感情を伝えられないこともあります。
そんな時のコントロール方法を3つご紹介します。

 

衝動のコントロール(6秒だけ!)

怒りの感情のピークは長くて6秒と言われています。
6秒やり過ごすとイライラのピークは下がります。

『何度言ったらわかるの!!!!』の『な・・・』ぐっと飲み込んで6秒心の中で数えてみてください。
6秒じっと数えていると結構長いので、待ちきれない人は指で手のひらや太ももに頭にきていること、イライラしていることを書いてみると6秒くらいやり過ごせますし、気持ちも整理できます。

他にも、

  • 落ち着くまで別室に行く
  • 怒りを10段階で数値化して、最大値に比べれば大したことないと割り切る

といったコントロール法もあります。

でも、これは《怒り》を感じてしまった時のコントロール法です。
根本的な解決にはなりませんよね。

そこで、次の思考のコントロールも必要になってきます。

 

思考のコントロール

怒りを感じさせるものの正体はなんでしょう。それは《べき》です。

シングルマザーだとしても母親はこうあるべき、社会人としてのルールは守るべき、食事は座って食べるべき、出したおもちゃは片付けるべき・・・

私たちはたくさんの《〜べき》に囲まれて生きているんではないでしょうか。

でも、自分の理想と現実にはギャップがあることも往々にしてあります。
なぜなら、自分の《〜べき》が他の人との《〜べき》と同じとは限らないからです。子供の《〜べき》とは違うことだらけかもしれません。

子供にイライラしてしまうのは、母親が子供はこうあるべきと思っていることを子供がしてくれないからでしょう。

そんなべきの境界線を考えてみると次の3区分に分けられます。

  1. 自分と同じ
  2. 少し違うが許容可能
  3. 自分と違って許容できない

図で表すとこんな感じです↓

例えば、子供が遊び食べをして食事がなかなか進まない場合を考えてみます。

  1. 食事が終わるまでは席を立たず、お箸を置くことなくご飯を食べる
  2. 多少遊んでしまったとしても最後までご飯を食べる
  3. 席を立って遊びまわる

 

我が家では、長女が次女の席にちょっかいを出しに行ったり、なんだかんだうろうろして食事がなかなか進まないことがあります。
早く食べ終わって片付けたいのに、みんなが食べ終わっても長女だけがまだ食べ終わっていない・・・
若干イライラしてしまったこともありました。

対処法として、まずは自分の境界線を知り、相手に具体的に伝えておくことが大切です。

②で少し次女のところに行ったとしても、すぐに戻ってきて食べ始めればOKです。
自分の中で境界線を明確にしておくと、怒る必要があることとないことがはっきりしてきます。

そして、境界線を気分で動かさないことも大切です。
この前は大丈夫だったのに今回は怒られたでは子供も混乱してしまいます。

また、広げられるものは広げる努力をする。
食事の件ではそこまで②は広げられないかもしれませんが、②部分が広ければイライラすること自体が減ってきます。

 

行動のコントロール

そして、最後のコントロールでは、怒ることで状況を変えることができるかできないかを整理することが大切だということです。

 

状況を変えられるコントロール可能 状況を変えられないコントロール不可能
重要 A B
重要でない C D

 

怒ることで状況を変えられるなら怒ることにも意味があります
ですが、そうではないなら意味がないということです。

上の表について説明すると、

D:状況も変えられないし、重要でもないので忘れてしまった方がいい

C:状況は変えられるけど、重要ではないので時間のある時に対応する

A:状況は変えられるし、重要なので、《いつまで》、《どうやって》、《どの程度》など怒りの対応を整理して対処する

B:これが一番問題です。
状況は変えられないのに重要な場合はどうしたらいいでしょうか。

例えば、友人と会う約束をして出かけようとしたところ、子供のオムツから漏れていて洋服まで汚れているのに気がついた。
約束に遅れそう。というシチュエーションを考えてみます。
イライラしてしまいますが、イライラしても状況は変えられません。

遅れる連絡をする、時間に余裕を持って支度をするなど現実的な対処をしないと意味がありませんよね。

現実的な対処には、

  • 問題を小さくする
  • 別の方法を使う
  • 問題が起こることを前提に行動する
  • 気をそらす

といったことが考えられます。

 

まとめ

怒りは高いところから低いところへ流れ、伝播しやすいエネルギーだということです。
また、八つ当たりなど矛先を固定できないものでもあります。

私が長女を怒る→長女が次女にという負の連鎖も起こり得ます。

自分の感情を上手くコントロールできれば、怒りの連鎖も断ち切ることができ、心豊かな暮らしにも通じると思います。

まだまだ下手な怒り方をしてしまい子供の寝顔を見ながら、ごめんね・・・と思うことはあります。
でも、少しずつですが改善できている気がします。

特に私の場合は、《〜べき》の境界線が狭い気がするので、そこを広げる意識を持っています。
自分の怒りの傾向がわかってくると対処方法もわかってくると思います。

なお、今回の講座は区報で見つけて無料で受講できました。
区報は、うちの周辺では、駅やコンビニで手に入ります。
区などが主催のイベントは、無料や格安で利用できるので利用価値が高いと思います。
チェックしてみてくださいね〜。

今日もご訪問いただき、ありがとうございました。

-気持ち