アラフォーで看護師1年目のたすほです。
看護師として働きだしていつの間にか11か月。
新人看護師、思っていた以上に大変でした!!
このまま続けられるかな?
という思いがちらついた時に出会ったのがこの本。
看護師1年目の悩みが全て解決!!!
という訳にはいきませんが、この本の内容を意識していけば『看護師のやりがい感じられそう』と今後も看護師として働いていくモチベーションを感じることができました。
- もうすぐ看護師として働きだす看護学生さん
- 今まさに大変な思いをしている看護師1年生
におすすめしたい1冊です。
看護学生と看護師1年目は大違い!
看護学校では結構良い成績を取っていたんですが、そんなことは臨床に出たら関係なく…
毎日毎日
- できない…
- 怖い…
の連続で、心身ともにへとへと。
疲れすぎて、
看護師って何?
何がしたかったんだっけ?
と落ち込んだ時に読み始めました。
日々新しいことに追われて何に悩んでいるのかもわかっていなかったので、
『そうそう!それが知りたかったの!』
ということがたくさん載っていてとても助けられました。
43個のセクションがあるのですが、
【短時間でもできる勉強方法はありますか】
【情報収集はどこまですればいいですか】
【多重課題をうまく攻略したいです】
【頑張れないときはどうしたらいいですか】
など、新人看護師が悩むに違いない項目ばかりあげられています。
最初から読んでもいいですが、まず悩んでいるところから読んでも大丈夫な構成になっています。
著作者は認定看護師の原田高志さん
本を書いたのは原田高志さんという方です。
脳卒中リハビリテーション認定看護師としてセミナー講師や看護学校の非常勤講師もされているそう。
新人看護師や看護学生を看護に目覚めさせるという思いから気づきにつながる活動をされています。
今回ご紹介している新人看護師向けの本だけでなく、看護学生向けにも著書があります。
看護師の仕事は時間通りにこなすことじゃない!
看護の世界に足を踏み入れた時ってどんな思いを持っているでしょう。
- 患者さんに寄り添いたい
- 患者さんに喜んでもらいたい
- 患者さんの役に立ちたい
そんな思いを持っている人は多いのではないでしょうか。
でも、新しい知識、技術が毎日毎日入ってきてそれを整理する余裕もない。
多重課題の中で検査、点滴、内服、保清…などやらなければならないことが山のようにあり、
- 時間でいかなければいけないものを時間通りにする
- 業務時間内にケアを終わらせる
など、日々の業務だけで精一杯。
患者さんと向き合いたいと頑張ってはいるけど、業務のこなし方が一番になってしまっている…
そんな状態になってしまい看護師としてのやりがいなんてとても感じられませんでした。
でも、この本を読んで看護師としてのやりがいについて考え、患者さんとの関わり方を前向きに考えることができました。
特に、
- 患者さんの気持ちにちゃんと気付きたい
- 患者さんの訴えの意味を知りたい
というセクションを読むことで、患者さんと向き合う方法への気付きがありました。
例えば、
「アイスノンがほしい」
といった患者さんの訴えに対して、そのまま渡すだけなら看護師じゃなくてもできます。
そういった些細な訴えに対してもどう考えれば、患者さんのニーズに気付くことができるのかわかるきっかけになりました。
そのほかにも具体的な事例(しかもよくありそうなもの)が多数挙げられているので、
あー、あの時はこう考えればよかったんだ
という気付きがたくさんありました。
看護師1年目の悩みは人間関係も大きい…
患者さんとの関わりも大事ですが、看護師1年目の悩みで断トツで多いのは人間関係だと思います。
1年目の自分に至らない点があるのは重々承知ですが、それでも
『なんでそんな言い方するんだろう』
って悲しくなる意地悪さを感じることがありました。
本の中でも看護の世界で新人看護師を大切に育てる文化が根付かないことが指摘されていました。
自分がスキルアップする努力をするのが前提にありますが、その上で先輩看護師とうまくやっていくためのポイントが挙げられています。
返報性の法則は意識したいところ。
新人看護師でも与えられるだけでなく『ギブ』ができることに気付かせてもらいました。
また、私のようなアラフォー新人看護師は年下の先輩看護師からしたら扱いにくい存在なのは間違いありません。
【先輩にもっと教えてほしいです】のセクションはとても参考になりました。
もっと教えてあげたいと思われる新人になるためには成長しそうと思ってもらうことが大切。
ここでは『成長しやすい人』の特徴が27個あげられています。
全部は無理でも、
- ハキハキしゃべる
- 言われたことをすぐに実行する
- 繰り返し練習してできるようになってから本番にのぞむ
など、すぐにできることも多く挙げられています。
できるところからやってみることで先輩に教えてあげたいと思わせる新人の取り組み方につながると思います。
おわりに
看護師1年目から身につけたい 一生を支える大切なスキル 新人看護師のための目からウロコの43の気づき(Amazon)は看護師1年目としてつらいな~と思っていた時に読みました。
この本を読んで気持ちがずいぶん軽くなりました。
看護師として働く意味をポジティブに考え直すことができ、モチベーションを上向きにすることもできました。
具体的な悩みが出ている1年目に読むのもいいですが、もうすぐ看護師として働きだすっていう看護学生さんも心の準備のために読んでおくといいと思います。
著者の前田さんも看護師の中で1年目が一番大変だと言っています。
この本から得た大変な1年間を乗り切るためのアドバイスを参考に今後の看護師ライフも頑張っていきたいと思います!