「手術室って、年齢が上がっても続けていける職場なんだろうか?」
転職を考えていたとき、私もそう思っていました。
手術室は覚えることが多いし、体力もいる。
40代での転職でも「長く続けられるのかな」という不安はありました。
でも実際に転職してみて、その不安はかなり和らいでいます。
この記事は、40代で病棟から手術室に転職した私が、実際の職場で感じていることをもとに書いています。
定年後も働くスタッフが複数いる職場に身を置いて気づいたことを、正直にお伝えします。
今の職場には、定年後も現役で働くスタッフが何人もいる

私が転職した手術室には、60歳の定年を過ぎても働き続けているスタッフが複数います。最年長は63歳くらいのスタッフです。
それまで急性期病棟に勤めていましたが、定年後も現役で働いているスタッフを見たことはほとんどありませんでした。
というか、管理者以外病棟では50代、60代のスタッフはいませんでした。
手術室に移って初めて、「この職場は長く働き続けている人が多いんだな」と感じました。
業務内容も、器械出しや外回りを他のスタッフと同じようにこなしている方もいれば、管理寄りの業務を担っている方もいます。
一律に「年齢が上がったら現場を離れる」というわけではなく、経験を活かしながら形を変えて続けていける職場だと感じています。
なぜ手術室は長く続けやすいのか
①夜勤の回数が少なく、体への負担が小さい
私の職場は夜勤制をとっていますが、病棟に比べて夜勤の回数はずいぶん少ないです。
定年を超えてからも夜勤を続けているスタッフもいますが、病棟時代のような頻度ではありません。
夜勤が少ないと、生活リズムが乱れにくく、体の疲れが蓄積しにくいです。
病棟での夜勤がしんどかった経験がある身としては、この差はかなり大きいと感じています。
②積み上げてきた経験がそのまま活きる
手術室には、オペ室一筋でキャリアを積んできたスタッフが多いです。
術式ごとの器械の知識、医師の動きの読み方、イレギュラーへの対応……こうした経験は、年数を重ねるほど深まっていきます。
こまった時には本当に頼りになる存在です。
病棟では体力や夜勤に耐えられなくなると続けにくくなる部分がありますが、手術室では長年の経験そのものが大きな武器になるので、年齢が上がっても職場での存在感を保ちやすいのだと思います。
③役割が柔軟に変わっていける
60代のスタッフを見ていると、現場の業務をそのまま続けている方もいれば、管理寄りの業務や特定の業務に移行している方もいます。
「現場か、やめるか」という二択ではなく、経験を活かしながら関わり方を変えていけるのも、手術室という職場の特徴だと感じます。
正直なところ…年齢とともに大変になる部分もある
手術室が長く働きやすい職場だとは思いつつ、年齢とともに大変になる部分も正直あります。
手術で使う器械の中には、かなり細くて小さい針や器具があります。
以前、60代の先輩が「もう見えない!」と言いながら器械台を整理しているのを見たことがありました。
視力の変化が出てくると、細かいものの扱いには苦労する場面が出てくるようです。
ただ、そういった部分も含めて長く働き続けているスタッフがいるというのは、職場として受け入れられている環境があるからだとも思っています。
病棟との違いを、身をもって感じている

病棟で働いていたとき50代のスタッフですらほとんど見たことがなく、それが当たり前だと思っていましたが、今思うと、病棟という環境が心身に与える負担の大きさが影響していたのかもしれません。
夜勤の回数、体を使う業務の内容、精神的なプレッシャー……病棟での看護は、何十年も続けていくにはかなりしんどい環境だったと、手術室に移ってから改めて感じています。
「看護師を長く続けたい」と思っている方にとって、働く場所を選ぶことはとても大切だと思います。
手術室への転職について詳しくはこちらの記事も読んでみてください。
▶ 40代・未経験から手術室へ転職してわかったこと|病棟との違いと正直な感想
おわりに
「何歳まで働けるか」は、職場選びで意外と見落とされがちな視点だと思います。
今の仕事がしんどくても、働く環境を変えることで、長く続けられる道が開けることがあります。
転職を考えている方は、まず選択肢を広げるところから始めてみてください。
この記事が少しでも参考になれば嬉しいです。