「手術室への転職、実際のところどうだったの?」
転職を考えているとき、求人票や説明会ではわからない「リアルな経験者の声」が一番知りたかったです。
良いことだけじゃなくて、しんどかったことも正直に教えてほしいと思っていました。
この記事は、病棟から手術室に転職した私が、転職してみて「想定外だった」ことを正直に書いたものです。
良い意味での驚きも、思っていたのと違った部分もどちらも書いているので、転職を迷っている方の参考になれば嬉しいです。
転職前に不安だったこと
手術室への転職を考えていたとき、不安は山ほどありました。
- 器械の名前が全然わからない
- 清潔・不潔の概念が厳しそうで怖い
- 医師との距離が近くてプレッシャーがありそう
- 未経験で40代だと採用されないかもしれない
- 覚えることが多すぎてついていけないかも
特に「器械出しができるようになるまで何年もかかる」という話を聞いていたので、「自分には無理かもしれない」という気持ちがずっとありました。
良い意味で「想定外だった」こと

思ったより教えてもらえる環境だった
手術室は専門性が高いぶん、「最初は知らなくて当然」という雰囲気がありました。
病棟に転職するよりも、むしろ丁寧に教えてもらえる場面が多かったです。
「わからないことは素直に聞ける環境」が最初からあったのは、思っていたより良かったです。
患者さんとの関わりが「濃くなくていい」こともある
手術室では患者さんと関わる時間は限られています。
「入室から覚醒まで」という関わりの中で集中してケアする形です。
病棟のように長期間関係を築くのとは違う関わり方ですが、それが自分には合っていると感じました。
感情的に消耗する場面が減ったのは、想定外の変化でした。
定時で帰れる日が本当に多かった
「手術が長引くこともあるから残業が多いかも」と思っていましたが、実際は17時前後に終わることが多く、残業しても夜勤者や残り番担当者に引き継いでもらえる体制があります。
月の残業が2時間程度というのは、病棟時代には想像もできなかったことです。
正直「こんなはずじゃなかった」と感じたこと
覚えることの量が想像以上だった
術式ごとに使う器械が違い、手順も変わります。
最初の半年は「また違う術式だ」という連続で、頭がパンクしそうになりました。
「早く一人前にならなきゃ」というプレッシャーもあって、最初の時期はかなりしんどかったです。
コミュニケーションの難しさ
手術室は医師・麻酔科医・他のスタッフと密に連携する場所です。
指示が飛び交う中で判断しながら動くことに慣れるまで時間がかかりました。
「空気を読んで先読みする」スキルが求められるので、その部分は病棟と違う大変さがあります。
患者さんの「その後」が見えない
手術室では手術が終わると患者さんは病棟に戻っていきます。
「あの手術うまくいったかな」「回復しているかな」ということが手術室にいるとわからないことが多く、それが最初は少し寂しかったです。
慣れるとそれほど気にならなくなりましたが、患者さんとの継続的な関わりにやりがいを感じていた方には、この違いは大きく感じるかもしれません。
それでも転職してよかったと思う理由

しんどかったことも正直に書きましたが、転職してよかったという気持ちは変わっていません。
一番大きいのは、「何かに追われている感覚」がなくなったことです。
病棟時代は常に「次に何をしなきゃいけないか」「誰かに呼ばれるかも」というプレッシャーの中にいました。
手術室では、手術の流れの中で自分の役割に集中できる時間があって、それが気持ちのゆとりにつながっています。
最初の覚えることの量やプレッシャーは、時間が経てば落ち着いてきます。
でも病棟の人手不足や夜勤による消耗は、職場を変えない限り変わりませんでした。
「最初のしんどさ」と「ずっと続くしんどさ」は、質が違うと感じています。
手術室の1日の流れについてはこちらも読んでみてください。
▶ 手術室看護師の1日のスケジュール|病棟から転職してわかった働き方の違い
おわりに
手術室への転職は、良いことばかりではありませんでした。
でも、病棟時代のしんどさと比べて、今の働き方の方が自分には合っていると感じています。
「実際のところどうなの?」という問いに、できるだけ正直にお答えしました。
転職を考えている方の参考に、少しでもなれば嬉しいです。