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患者・家族からのハラスメント 看護師の4割が経験している現実にどう動く?

「患者さんや家族から心ない言葉をかけられて、落ち込んでしまう……」

看護師として働いていると、患者さんや家族から理不尽な言葉や行動を受けることがあります。

「看護師なんだから仕方ない」「患者さんも不安なんだから」と自分に言い聞かせながらも、じわじわと気持ちが削られていく感覚、わかる方も多いのではないでしょうか。

この記事は、病棟と手術室で働いてきた私が、患者・家族からのハラスメントについて感じてきたことを書いたものです。

「自分だけがつらいのかな」と思っている方の気持ちが、少し楽になれば嬉しいです。

 

看護師の約4割が経験している「ペイシェントハラスメント」

日本看護協会の調査によると、看護職員が職場で経験するハラスメントのうち、最も多いのが患者・家族からの「ペイシェントハラスメント(ペイハラ)」で、約4割の看護師が経験していると報告されています。

ペイシェントハラスメントとは、患者さんやその家族から医療スタッフに向けられる、理不尽な要求・暴言・暴力・セクシャルハラスメントなどの迷惑行為を指します。

いわゆる「カスタマーハラスメント(カスハラ)」の医療版です。

看護師10人のうち4人が経験しているということは、決して珍しいことではありません。

「私だけがこんな目に遭っている」訳ではない可能性が高い。

 

具体的にどんな行為が該当するのか

ペイシェントハラスメントには、さまざまな形があります。

  • 「看護師のくせに」「あなたには任せられない」といった侮辱的な言葉
  • 大声で怒鳴る、威圧的な態度をとる
  • 手を叩く、物を投げるなどの身体的な行為
  • 「あの看護師を外せ」「院長を呼べ」などの過剰なクレーム・要求
  • 体に触れる、性的な言動を行うセクシャルハラスメント
  • 「SNSにさらす」「訴える」といった脅し

「そこまでひどくはないけど、なんとなく嫌な感じがする」という曖昧な言動も、積み重なると確実に消耗します。

明らかな暴力だけがハラスメントではないので、「これはハラスメントかな」と感じた時点で、自分の気持ちを大切にしていいと思っています。

 

「患者さんのためだから」と我慢し続けることの限界

病棟で働いていたとき、入院に納得いってない認知症の患者さんから殴り掛かられたこともあります。

他にも患者さんや家族から強い言葉を向けられるたびに、「病気で不安だから仕方ない」「看護師だから受け止めないといけない」と自分に言い聞かせていました。

でも、それを何度も繰り返していると、だんだん患者さんへの関わり方が変わってくる気がして怖かったです。

「また何か言われたらどうしよう」と思いながらケアに入る緊張感は、本来の看護とは違うものだと感じていました。

我慢することが「プロとしての姿勢」なのではなく、消耗していくだけだと気づいたのは、転職してからだったかもしれません。

 

病院側の対応はどうなっているのか

最近は、ペイシェントハラスメントへの対策を明示する病院が増えてきています。

「ハラスメント対応方針」を院内掲示したり、悪質な場合は診療を断る権限をスタッフに与えたりする病院も出てきました。

ただ、現場の感覚としては「対策はあるけれど、使いにくい」「一人で抱え込んでしまいがち」という実情があります。

上司や先輩に相談しても「そういうもの」と流されてしまう職場も、まだ少なくないです。

職場がハラスメントに対してどういう姿勢をとっているかは、働く環境として大きく影響します。

「スタッフを守る仕組みがあるかどうか」は、転職先を選ぶときに確認しておきたい点のひとつです。

 

しんどい気持ちになったときに、できること

ハラスメントを受けたあとにしんどい気持ちになるのは、当然の反応だと思います。「気にしすぎ」でも「弱い」わけでもありません。

まず大切なのは、一人で抱え込まないことです。

同僚や信頼できる先輩に話すだけでも、気持ちが楽になることがあります。

記録を残しておくことも、後から対応が必要になったときに役立ちます。

それでも「この職場では改善しない」「自分を守る仕組みがない」と感じるなら、環境を変えることを考えるのも、十分な理由になります。

転職を視野に入れて情報を集めてみることが、自分を守る選択肢のひとつです。

転職の第一歩については、こちらの記事も読んでみてください。

転職は怖い…でも転職活動はノーリスク!|40代看護師が一歩踏み出せた理由

おわりに

患者さんや家族からのハラスメントで傷ついた気持ちは、我慢して当然のものではありません。

約4割の看護師が経験しているという現実があり、あなただけが特別しんどいわけではないです。

自分を守ることと、良いケアをすることは、両立できます。

職場の環境も含めて、自分に合った働き方を選んでほしいと思います。

この記事が少しでも参考になれば嬉しいです。

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私がナース専科を使ってよかったと感じた理由はこちらにまとめています。

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