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2026年6月から診療報酬改定で看護師の給料は上がる?

「2026年6月に診療報酬改定があるって聞いたけど、実際に給料は上がるの?」

ニュースで「看護師の賃上げ」という言葉を見るたびに、なんとなく期待しつつも「本当に自分の手取りが増えるのかな」と思ってしまう方、多いんじゃないかと思います。

賃上げのニュースは毎回出るのに、明細を見てもよくわからない。そういうモヤモヤ、私も病棟時代に何度も感じていました。

この記事は、病棟から手術室に転職した現役ナースの私が、今回の診療報酬改定と賃上げについて調べながら、現場の感覚で正直に考えたことを書いたものです。

 

2026年6月から診療報酬が改定される

診療報酬とは、病院や診療所が医療行為に対して受け取る公定価格のことです。

国がこの金額を定期的に見直していて、今回は2026年6月からの改定になります。

今回の改定では、医療従事者の人件費にあたる「本体部分」が引き上げられます。

2026年度・2027年度の2年平均でプラス3.09%という数字で、そのうち賃上げ対応分が1.70%、物価対応分が0.76%です。

そして看護師に関しては、2026年度・2027年度でそれぞれ3.2%のベースアップを実現するという数値目標が掲げられています。(看護補助者・事務職員はさらに高い5.7%が目標)

数字だけ見ると「3.2%上がるんだ」と思えますが、ここには少し注意が必要です。

 

3.2%って、実際いくらくらい?

具体的なイメージをつかむために、月給ベースで計算してみます。

現在の月給(基本給)3.2%増えると月の増加額(目安)
25万円約25万8,000円約+8,000円
30万円約30万9,600円約+9,600円
35万円約36万1,200円約+11,200円

月に8,000〜1万円程度の増加というイメージです。年収ベースで見れば10〜13万円前後。物価上昇が続く中で、全くないよりはありがたい額ではあります。

ただし、これはあくまで「目標値」から逆算した数字です。

実際に手取りがいくら増えるかは、勤務先の病院がどう配分するかによって変わります。

 

「手取りが増えるか」は、職場によって全然違う

診療報酬が上がっても、それが自動的にスタッフの給料に反映されるわけではありません。

病院側がその財源をどう使うかは、各医療機関の判断に委ねられています。

今回の改定では、賃上げをきちんと実施した医療機関が「ベースアップ評価料」を算定できる仕組みになっています。

ただ、この届出の手続きが煩雑で、特に規模の小さい病院やクリニックでは対応が追いついていないところもあるようです。

また、改定で増えた収入を設備投資や借入返済に充てる医療機関もあり、「改定があった年でも給料が上がらなかった」というケースは珍しくありません。

実際、過去の調査では2019年から2024年にかけて、35歳看護師モデルの年収が逆に減っていたというデータも出ています。

「改定があった=給料が上がる」ではなく、「賃上げに本気で取り組んでいる職場かどうか」が重要ということです。

 

給料は基本給だけじゃない。夜勤・前残業の影響も大きい

看護師の給料を考えるとき、基本給だけを見ていると実態とずれることがあります。

実際には夜勤手当や残業代が大きく影響します。

夜勤1回あたりの手当は病院によって違いますが、月4〜5回の夜勤をこなすと5万〜8万円前後の手当がつくこともあります。

基本給が少し上がるより、夜勤の回数のほうが手取りへの影響が大きいこともあります。

もうひとつ見落とされがちなのが「前残業」です。

病棟では始業前に情報収集をしないと仕事が回らないので、30分〜1時間前に出勤するのが当たり前という職場が多いです。

でも残業代は出ない。

月に20〜40時間分の無給労働が日常になっていて、それを「仕方ない」と受け入れてしまっていた自分がいました。

ベースアップで月1万円増えても、毎月20時間の前残業がなくならない限り、実質的な時給は上がらないんですよね。

 

病棟時代の私が感じていたこと

正直に言うと、病棟で働いていたとき、賃上げのニュースを聞いても「本当に上がったかな?」と実感できた記憶があまりないです。

明細を見ても、前月とほぼ変わらない。夜勤手当と残業代でなんとか給料を維持している感じでした。

毎年春になると「今年こそ上がるかも」と思いながら明細を開いて、「あ、そんなもんか」とため息をつく。

そのくり返しだったと思います。

手術室に転職してからは、夜勤なし・残業ほぼゼロになりました。

トータルの手取りは転職前より少し下がりましたが、前残業がなくなり、毎日の消耗感が減ったことで、今のほうが気持ちにゆとりがあります。

給料の数字に一喜一憂しなくなった気がします。

給料の数字よりも、毎日の働きやすさが生活の質に直結するんだなと、転職してから改めて感じています。

 

賃上げを待つより、条件のいい職場を選ぶほうが確実なこともある

今の職場で賃上げが実現するかどうかは、正直なところ待ってみないとわかりません。

一方で、転職によって条件を自分で選びにいくことはできます。

転職先を探すとき、基本給だけでなく「夜勤の回数」「前残業の有無」「残業代がきちんと出るか」まで確認することが大事です。

転職エージェントを使えば、表に出にくい職場の実態も含めて一緒に探してもらいやすいです。

今は看護師の転職市場は活発で、賃上げに積極的な医療機関や、夜勤なし・残業少なめの職場も増えています。

「今の職場で賃上げが来るか様子を見る」のも選択肢のひとつですが、転職活動は内定が出るまで今の職場を辞める必要がないので、動きながら考えることもできます。

転職活動のリスクについてはこちらの記事も読んでみてください。

転職は怖い…でも転職活動はノーリスク!|40代看護師が一歩踏み出せた理由

おわりに

今回の診療報酬改定は、看護師の処遇改善に向けた大きな動きのひとつだと思います。

ただ、「改定=給料アップ」と直結するかどうかは、実際のところ職場次第です。

数字の上の3.2%が、自分の明細に反映されるかどうかは別の話です。

賃上げのニュースをきっかけに、今の職場の条件を改めて見直してみるのもいいと思います。

今の環境が自分に合っているかどうか、一度立ち止まって考えてみてください。

この記事が少しでも参考になれば嬉しいです。

私が納得いく転職活動ができたのはナース専科のおかげ。

私がナース専科を使ってよかったと感じた理由はこちらにまとめています。

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